北欧タングラー

スウェーデンに住む日本人CZT(ゼンタングル認定講師)によるブログ。ゼンタングルや本のこと。

歳を一つとりました、そして自宅勤務へ。色々と考えること。

3/11、東北震災の日ですが、一つ歳をとりました。日が日なだけに、以前ほど喜べませんがでもまぁ、おめでたいということにしておきます! 朝からメッセージを頂いたり色々とサプライズがあったりととても良い日でした。ありがとうございます♫

4続きの数字なので、嫌だなぁ、と思っていたら、ランチに手作り納豆寿司をオフィスまで持ってきてくれた日本人のお友達が「え、でもシアワセの【し】じゃーん!」と言ってくれてハッと気づきました。そうだ、ネガティブな4のことしか考えていなかったけれど幸せの「し」でもある。その瞬間からいきなり44という数字が好きになりましたね、笑。(それまでは旦那にも「44なんて飛ばして45になりたいよ」とかって言ってたのです、苦笑)

そして昨日3/12は旦那の誕生日でもありました。そうなんです、うち、夫婦揃って誕生日が一日違いなんです。もぅね、ラクですよ、笑。家族や友達との誕生日会も一回で済みます。むはは。それに、誕生日わーいわーいの気持ちが2日連続で。良いことだらけです。

お友達が持ってきてくれた手作りお寿司👇

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そして夜に食べたお寿司。平日ですがCava(大好き!)をいただきました〜👇

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と思ったら、もうコロナの騒動ですごいことになっていますね。ヨーロッパはイタリアの被害が大きすぎて、バチが当たってしまう言い方かもしれませんが、正直な気持ちを言います⇨「ようやく目を覚ましてくれた」

国境があるのに日本の国内感覚で移動できるヨーロッパのシェンゲン圏内。(シェンゲン協定国圏内= パスポートなしで移動できるヨーロッパの国。スウェーデンも協定国です。EUとは違います)国を超えて通勤通学なんて全く珍しくありません。フランスで二人感染者が出た、というニュースが入ってきてから、これは時間の問題だな、と予想はしていました。結果論なので「またぁ〜」なんて言われそうですけどね。

私が住んでいるマルメという町から電車ですぐのデンマークも、そしてスウェーデンの隣国ノルウェーも公立の学校が日本と同じように、一斉休校となりました。トランプ大統領シェンゲン協定国からアメリカへの入国を禁止する、とかわけの分からぬ事を決めちゃっていますし、心も落ち着きません。

私は中学生の頃、自然気胸という肺に穴があいてしまった病気になり、それから左の肺の調子がよくありません。ジムで運動もしていますし、10年ぐらい前はランニングばっかりしてましたし、普段の生活に支障は一切ないんですが、傷口は今でも時々痛いです。100%の力をつかって呼吸ができているとは感じません。常に空気が足りない感じ? 軽い喘息みたいな感じなのかな。でも、ストレスが溜まったり、雨の日なんかは特に苦しかったりしますし ... 一度ヤバイかも、ということがあってスウェーデンの病院に行って聴診をしてもらったら「む? なんだこれ? おかしいから救急に行きなさい」ということで行ったんですが、まぁ、色々と信用ならないことが沢山ありまして。簡単に言ってしまうと「筋肉が炎症しているんでしょう」だけで帰されたのです。8時間待ったあとに。

それでもやっぱり絶対に何かがおかしい、と思いまして、去年末、東京で受けた人間ドックで肺のレントゲンを追加でお願いしたんです。肺活量を測った時も「おかしいわね、平均よりかなり低いです」って言われてて、肺の周りの筋肉が弱い? なんて思っていたんですが。レントゲンでわかりました。拘束性障害という病気だそうで、ただ、軽度だしこれまた日常生活に支障はないんですけどね、100%健康な肺ではないことが証明されました。もう、どれだけスッキリしたかおわかりですか? 何が原因なのかわからないけど、苦しい、でも筋肉の炎症? 本当に? という不安な気持ちが一切なくなり、安心しました。

なのでこのコロナウィルスの件は、恐ろしいんです。必要以上にパニクる事は危険です。でも、自身の経験や人の話を聞いて、この国の医療は信用ならないし、お世話になりたくない。知り合いでもこの国で医療に従事されている方がいらっしゃるので、ネガティブな事は言いたくないですし、一人ひとり従事している方が怠けているかいうわけではもちろんありません。従事している方々を皆さん尊敬していますし、頭があがりません。でも、13年間スウェーデンに住んでいて、医療関係でいい話を一度も聞いたことがなく、涙。もちろん人は、いい評判より悪い評判を広めたくなる傾向があるのはわかりますが、それでも、涙。不安な気持ちは正直なのです。

イタリアでは人工呼吸器が不足しているといいますし、延命のために助ける人、助けない人を振り分けている、というニュースを誕生日の日に知り、もうここまできたら、自分の身は自分で守るしかない、と決めたのです。ちょうどその日の午後、上司から「来週から1-2週間、全社員を自宅勤務にしようと思うんだけど(マルメオフィスで一人の)英里子はどんな感じ?」と言われていたので、その日の夜に「ごめん、この状況でオフィス行くのやっぱり怖いから明日から自宅勤務する」と連絡しました⇨上司もそこで全社員自宅勤務に決定してくれたのです。

スウェーデンでは」「日本では」と一般化してしまうのは正しくないので、私の主観で書きますね。私の経験上、日本ほどもともとの手洗いやうがいの習慣が徹底していないスウェーデン、それも挨拶はハグ。イタリアは頬にキス。今朝のニュースで見ましたが、フランスではトイレのあと手洗いをする人が10人に2人? ヨーロッパでコロナに感染する速度が以上に速いのもわかる気がします ...

周りでもまだこの状況の深刻さを理解していない人がいるので、きっと皆が同じように注意をするのは不可抗力がない限り、無理でしょう。だから、私は自分を守ることにしました。自分を守ることは人をも守ることだと信じています。私に感染したら他の人にも感染する可能性がある。今から外に出るのを控えていればそれを防げるわけですから。ほら、環境問題だってひとりひとりの小さな力が大きくなって、とか言いますよね。本当にそうだと思う。コロナだって一人ひとりの小さな力が大きな効力を発揮するんだと信じます。人から何を言われてもいいです。守ります。

あと、何が起こってもおかしくないな、と思っている今だからこそ色々なことに感謝をする時間が増えています。今更? なんですけどね。でも気づいた事にも感謝。普段はジムで走っているんですが、今日は2年ぶりかな、に外をランニングしました。その時、色々と考えてたんですよね。あれもこれも感謝。今、何があってもいい人生だったって思える今に感謝。って。普段は当たり前すぎることにも、ここ最近は感謝をしながら毎日暮らしています。腹をくくったわけなので、ちょっと怯えながらですが :P 

あと、こんな時だからこそゼンタングルなんです、と思わずにはいられません。不安な気持ちが心を支配してしまう時 ... ぜひ。ゼンタングルの作品を描いてみて下さい。ガンの患者さんが「描いている時には痛みを全然感じなかった!」と言ったり、悲しい出来事で苦しんでいる人が「描いている間は苦しかったことも忘れていた」と感じるようにゼンタングルを描いている間だけでも心を穏やかにしませんか。

 

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コロナウィルス撲滅! の気持ちも込めて BBCV_tanglingというイベントを企画しました。世界中から色々な作品が投稿されています。私も何枚か描きましたが、千羽鶴を折っている時のように祈る気持ちで描く ... 本当に落ち着きます。そして皆さんの祈りの力が集まれば一日でも早く終息する日が来るのではないか、と信じて止みません。

イベントの詳細は私のインスタのここを御覧ください。

なんだか山あり谷ありの一週間の様子がこの投稿にも現れているかも!? 支離滅裂ですみません :D